森林インストラクター養成講習を受けてきました
こんにちは!城里町の藤原です。
8/11から8日間・約62時間の講義を受けてきました。
受けてきたのは、『森林インストラクター』資格試験合格を目指す人向けの、養成講習です。
受講していたのは74名。これまで実施した中で一番多かったそう。
年齢層は学生から70代くらいまで幅広く、お住まいも南は熊本から北は北海道まで様々でした。
(左上から、座学の受講風景、講習の分厚いテキスト、高尾山での実習、救急救命のレクチャー風景)
講師の先生方は総勢25名ほど。
実際に森林関係の法整備に携わった行政関係の方から、森林の動物、植物、治山工事や林業関係の調査・研究されている方までこちらもさまざま。
しかも、試験問題作りもやっているような先生方なので、試験にも直接役立ちます。笑
基礎的な知識はもちろん、トリビア的な雑学が合間に入るのが、個人的には楽しいポイントでした。
たとえば、
シロアリはなんの仲間でしょうか?
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蟻の仲間です!
と思いませんでしたか?
でも、正確な分類的では、蟻よりもむしろゴ○○リに近いんだとか!
その証拠に、蟻は生まれてから一度幼虫になりますが(完全変態)シロアリやゴ○○リは生まれた時から親と似た形で生まれて来る(不完全変態)んだそう。
あとこれ。
なんの葉っぱでしょーか?
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ヒイラギ!正解!
じゃあこれは?
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これもヒイラギ。同じ木の、上の部分からの採取。
どうして葉に違いが出るんでしょう?
それはヒイラギが美味しいからだそうです。
美味しいからって、食べられたら困る~!ってことでギザギザ。
んで、食べちゃう鹿も届かないくらい高いところでは、ギザギザである必要はないから
丸くなっちゃうんですって。
そして里山にも深く関わってくる話になりますが、
現在、国産材が外材(外国からの輸入木材)より需要が低いのはなぜでしょう?
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それは、国産の木材が、外国の木材よりも高いから。
と思いませんでしたか。
現状はそうではないようです。
たとえば日本のスギは、この30年間で価格が四分の一になった。けれども値段のさほど変わらない外材の方が売れる。
その理由は、ハウスメーカー、建築屋さんが、効率化を求めることにあります。
ハウスメーカーは同じクオリティの家を早く、たくさん建てたい。
となると、一度にたくさん、同じ品質のものが手に入る、外国産の木材の方が効率がいいんです。
別に、昔みたいに長く持つ品質のいい家は求められていないし。
日本の木材を使うと、集めるのに余計手間賃がかかってしまうという話でした。
あとは、
・現在の小学校3年~5年生は、25年前の5歳児と同じ体力という研究結果がある
・野外活動の必要性は、感覚的な話だけではなく、前頭葉の発達に大きな影響を与える、という研究結果
(前頭葉の発達は検索してください)
・現在日本の食卓に並ぶ9割が輸入品であるシイタケさんは、戦前の日本では逆に輸出していた(それだけさかんに栽培されていた)
とかも結構驚いたお話でした。
もし、まんがいち、この記事を読んでいる方で、いまいち森の重要性、必要性がわからない人がいたら
そういう方にわたしがいっちばん知ってほしいのは、その部分です!
・雨水がきれいになって出てくる(木がないと難しいよ!)
・土砂崩れ、水害を防ぐ(木がないと難しいよ!)
・動物のすみか(木がないと難しいよ!&動物がいなくなったらさみしいよ!&絶滅したら倫理的にも悲しいよ!)
・純粋に、森の中にいると人は癒される(科学的に証明されてるよ!)
・自然体験が豊富な子供ほど、道徳観・正義感が充実(実験結果で証明されてるよ!)
という具合に、森をないがしろにしちゃうと、全部逆になるということです。
広島で3年前に起き、77名が亡くなった土砂災害の原因の一つも、やはり山の管理が行き届いていなかったからである、と言っていた先生がいました。
元から手を加えていない森(天然林)ならばいいんですが、一度手を加えてしまう(人工林)と、きちんと管理していく必要があるんです。
(日本にある森の4割は、人が杉などに植え替えた人工林)
という感じで、とっても勉強になる講習会でした!
私は往々にして、おしつけがましくなることがあるので(笑)
押しつけがましくならないように、人に楽しんでもらいながら
知識を伝えられるようになりたいなあと思います!
ではでは!
自然と森の勉強
森林インストラクター資格試験の勉強をしています。
森林インストラクターは、
・森林
・林業
・森林内の野外活動
・安全及び教育
の4科目から成っていて、4科目受からないと合格できません。
受けようと思ったきっかけは、
常陸大宮市の協力隊の間瀬さんが去年受けていたから。
森林インストラクター資格試験を受験します | ごじゃっぺライフ | 常陸大宮市地域おこし協力隊
城里町の山を案内するイベントを2回ほどやって、
植物やら林業やら里山やらの知識が全然ないなあと思っていたのでちょうどよかったのです!
試験勉強をしていて感じること。それはこの試験の内容が
マイナーであること笑
過去問題に出てきた専門用語をネットで検索しても、出てこないことが多数。
こんなマイナーなこと勉強して意味あるのか!?→ニッチなゾーンこそ価値がある(かもしれない)
という思考を先ほど行いました。笑
試験は10月1日。
応援よろしくお願いします!
おまけ
家庭菜園のお野菜がいくつか実りました。
実ったものがある陰で、実らなかった野菜もあります笑
ですが、枝豆も里芋も去年より実りが良く、
成長も感じます(=゚ω゚)ノ
農家である祖父母の家に行ったときには
「りんこは農家になりたいんだよね」
って言われたけどそうではない笑
趣味程度にやる農作業は難しくないけど、それでお金を稼ぐのは本当に大変だろうなあと思いました。
祖父母も出稼ぎで山形から関東に来ていたようだし。
はい。
家庭菜園をやることでそういったことにも
思いをはせるいい機会になったかな・・・|д゚)
山頂に怪しい廃屋・・・住谷山・石船神社・壁面観世音像(下)
こちら↑の記事の続きになります!
前回の記事では、住谷山に登りました。
今回は、住谷山のそばにある2つの文化的な場所を紹介します。
その①石船神社
グーグルマップで「石船神社(いわふねじんじゃ)」(岩船じゃないんです)を検索した場所を訪れると、神社の名前が入った石碑が迎えてくれます。
グーグルマップはこちら↓
https://goo.gl/maps/eNvRe7LM1uT2
その横にはレトロで立派な屋根の建物が。
集会所とかでしょうか。
キリン。
建物の脇に、立派な鳥居。(アブが留まっていました・・・)
鳥居をくぐり、参道を歩くと、大きい石の上に灯篭が。
更に進んでいくと、すごく雰囲気のある橋と、お社がありました。
橋の下を流れる川の水も澄んでいてとてもきれいでした。
そして、この神社のご神体は、周囲15mもある巨石だそうなのですが
飛び回るアブに気を取られ、石を見損なってしまいました・・・。
遊びに行かれる際はぜひ、ご神体である石と、源義家の伝説が残る石を見て来て下さいね。
岩舟神社へは、旧桂村のぺろりんしてる看板が目印です。(嘘です。)
その②壁面観世音像(へきめんかんぜおんぞう)
石船神社から車で約10分。
こちらの史跡も、グーグルマップに載っています。↓
https://goo.gl/maps/VzayoLYcLFv
地図の場所へ向かうと、道路沿いに看板があります。
なんだかここも長靴が無難なような?
まさかの山道より茂る草。(時期的なものかと)
茂る草を抜けると綺麗なお堂が。
このお堂は今年になって、立て替えたようです。
正面から。
階段を登り、壁面観世音さんはどちら~と探してみると、
お堂の脇に石像さんがいくつも。
そしてお堂の後ろを覗くと
ありました!(居ました?)壁面観世音像。
写真だとわかりづらいですが、観音さまの形が彫られていました。
こちらはなんと、平安時代の作だとか。
こうやって、今の時代まで守られてきてることが素晴らしいです。
道に背を向けている看板
表に回ると、いわれが書いてありました。
ここでも飛び回るアブが気になり、周囲まで目を向けずに帰ってきてしまいました。。。
ネットに詳しく写真を挙げている方がいたので
興味のある方はそちらもみてみてください。
『壁面観世音像」茨城県東茨城郡城里町孫根地区』 [茨城]のブログ・旅行記 by しんちゃんさん
リンク先ではお堂の後ろに柵がありますが、現在はありません。
お堂に入らなくても、後ろに回り込むと壁面観世音像が見られると思います。
非常に貴重なものなので絶対に触らないでくださいね!
歴史的に価値があり、雰囲気もバツグンなスポットなので
ぜひ一度は訪れてみてください。
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■石船神社(いわふねじんじゃ)
(詳細な住所は不明。グーグルマップの使用をおすすめします)
https://goo.gl/maps/eNvRe7LM1uT2
■壁面観世音像(へきめんかんぜおんぞう)
(こちらも詳細な住所は不明。グーグルマップの使用をおすすめします)
https://goo.gl/maps/VzayoLYcLFv
山頂に怪しい廃屋・・・住谷山・石船神社・壁面観世音像(上)
私には、最近お世話になっている方がいます。
「城里町健康増進施設ホロルの湯」で健康増進事業を担当している住谷さんです。
先日の井殿山ハイキングイベントでも大変お世話になりました。
そんな住谷さんが「行ってみたい」と話していた山
それが「住谷山(すみやさん)」です。
一足先に、行ってみたので様子をお伝えしたいと思います。
※今回は
①住谷山
②石船神社
③壁面観世音像
の3本立てです!(この記事は住谷山について書きます)
こんな感じののどかな集落から登っていきます。
まず始め、それっぽいところを進んでいくのですが・・・
立ち入り禁止の文字が。行き止まりで間違いでした(ごめんなさい)
正確にはこっちが登山口。
近所の方に、住谷山に行きたいのですが、と話をしてお墓の手前に車を停めましたが、何台もは停まらないので、後から登場する「石船神社」に停めてそこから歩くのが
いいかもしれません。
お墓の横にはため池がありました。
山道には、夏でも踏み跡が。どんな人が来てるのでしょう。
(写真ではわかりづらいですが踏み跡があります)
ところで、里山ではあまりにも蜘蛛の巣にひっかかることが多いので、
最近便利なグッズを手に入れました。
虫除けネット。
を、蜘蛛の巣避けネットとして使ってます。
視界はこんな感じでちょっと悪いですが、小さい虫や蜘蛛の巣にお顔が脅かされるよりはずっとマシです。
ところで(2)、車を停めるときにお話ししたおばさんからのアドバイスで気付いたのですが、
里山では、高い山の岩場を快適に歩ける登山靴より、マムシなどの蛇対策にもなる長靴の方がよいということ。
これまでは登山靴での山登りがほとんどでしたが、草っぽい山では考えねば。
お山の話に戻ります。
山頂への道は、一本道でかなりわかりやすく、歩きやすいです。
怪しい小屋が見えて来ました。
「八瓶山」ほどではありませんが、山頂直前はかなり急こう配。
山頂到着~!
祠×2、怪しい小屋×1 四等三角点×1(未確認) があります。
ちなみに小屋は怖いのでのぞいていません。
「住谷山 標高302m」と書かれた、手作りの山名板がありました。
ちなみに、山頂に眺望はありません。
冬になり、葉が落ちると木の間から井殿山や津室山が見えるとか。
山頂にあった木。元は杉っぽいけど、上の方は別の植物の葉が茂っていて
不思議でした。(ツタ?)
この後は来た道を戻って下山。
山頂からしばらくアブに追いかけられて急ぎ目の下山に。
アブーが本当に多かった・・・
夏の里山の快適度の低さを改めて実感したハイキングでした。笑
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今回のコースタイム
11:25 お墓を出発
11:57-12:03山頂
12:20 お墓着
※登り約30分、下り約15分
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今回のルート。Sと書かれたところが発着地点です。
このルートデータは「ジオグラフィカ」というGPSアプリを使って作成したものです。
最初の道間違いの記録は入っていません。
次の記事では、住谷山の近くにある石船神社、壁面観世音像について書いています!
こちらもディープなスポットで、一見の価値ありでした。↓
城里里山めぐり・井殿山があさって開催
城里里山めぐり・井殿山があさって開催です!
反応がいまいちだったのでチラシ作り直しました・・・笑
こちらでは告知しませんでしたが、先週の火曜日、7/4にラジオ茨城放送に
ちょこっと出演させていただき、その際に、わたしが城里町に来た理由と、
城里の山の魅力と、イベントの告知をさせてもらいました。
ラジオ放送後、ラジオを聞いて、と思われる申し込みが多数あり、非常に嬉しかったです。
そして先週と昨日、2回ほど山の下見に行ったのですが、
暑い!
夏の低山を甘く見ていました。
ということで、少し行程を見直したりなどもしました。
申込は本日までとなりますので、ご検討中の方はぜひどうぞ!
絶対に楽しいです!
ではでは~。